INTERVIEW
選手インタビュー
再起への軌跡―二之宮徳昭が語る「挫折と挑戦」(2025年7月12日にGRACHAN放送局で配信済みです)
聞き手:岩﨑ヒロユキ
ゲスト:二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)
岩﨑: 今週のゲストは連勝中の二之宮徳昭選手です。よろしくお願いいたします。
二之宮: よろしくお願いします。
岩﨑: まずは、2連勝中という好調ぶりについてお聞かせください。現在のコンディションはどのように感じていますか?
二之宮: おかげさまで、練習から日々手応えを感じています。以前のような不安は解消され、徐々に自分のリズムが戻ってきた実感があります。
岩﨑: 2024年12月の鈴木嵐戦で一本勝ちを収められました。あの試合を振り返ると、どのような展開でしたか?

二之宮: 長いブランク明けの復帰戦だったため、自分でも予想以上に緊張しました。相手のテイクダウンをしのぎつつ、隙を突いて一本を取れたのは大きかったです。
岩﨑: その前に5連敗を経験され、一度は離脱を決断されたとうかがいました。その時点では本当に「潮時」と思われたのですか?
二之宮: はい。続ける自信が持てず、「もう辞めよう」と思った時期でした。練習にも足が向かないほど心が折れていました。
岩﨑: しかし、復帰のオファーを受けて再びリングに戻りました。その決断の背景を教えていただけますか?
二之宮: 当時、一期一会の思いで「もう一度だけ挑戦しよう」と決めました。誘いを断る理由が見当たらず、結果として自分を救ってくれた選択でした。
岩﨑: 久々の勝利を得た瞬間、どのように感じましたか?
二之宮: 解放感が大きかったです。「やはり自分は格闘技の中にいるべきだ」と再確認できました。
岩﨑: 少しプライベートなお話も伺います。離婚を経験されたそうですが、その経緯について差し支えなければお聞かせください。
二之宮: 格闘技に打ち込みすぎたあまり、家庭を顧みる余裕がなくなり、最終的に関係を維持できなくなりました。現在は一人暮らしで過ごしています。
岩﨑: お孫さんが4人いらっしゃるとのことですが、コミュニケーションはどのように取られていますか?
二之宮: LINEでやり取りしています。「ピアノがほしい」「ベンツを買ってほしい」など賑やかなリクエストが飛んできます(笑)。
岩﨑: ご自宅では猫だけという寂しさもあるかと思いますが、練習場はどのような存在ですか?
二之宮: 仲間と励まし合える場であり、モチベーションを維持する「第二の家族」のような場所です。
岩﨑: 普段は介護士として働かれていると伺いました。仕事と格闘技の両立についてはいかがでしょうか?
二之宮: 介護職の待遇改善が進み、シフト調整もしやすくなりました。仕事が生活の安定を支えつつ、格闘技への集中も叶っています。
岩﨑: 今年5月の試合では「すぐ決める」と宣言されていましたが、実際の試合展開はいかがでしたか?

二之宮: 一気に仕留めるつもりでしたが、相手の対応が予想以上に巧みで、プラン通りにはいきませんでした。ただ、勝利を掴めたことは自信につながりました。
岩﨑: 8月にも試合が組まれる予定ですね。今後の目標を改めてお聞かせください。
二之宮: まずは8月の試合で勝利し、年内にはランキング入り選手との対戦を実現して、自分の実力を証明したいです。
岩﨑: 周囲の反応や応援についてはいかがですか?
二之宮: 「辞めないだろう」と信じてくれる方が多く、SNSでも「格闘技を諦めるのをやめた」と発信しました。応援が大きな後押しになっています。
岩﨑: 最後に、格闘技が現在の生活にとってどんな存在か、一言でお願いします。
二之宮: 生活の中心であり、生きがいです。練習がなければ、自分はもっと寂しさを感じていたと思います。
岩﨑: 本日はありがとうございました。8月の試合、心から応援しています!
二之宮: ありがとうございました。これからも頑張ります!