INTERVIEW
選手インタビュー
韓国での敗戦を力に――ブランドンが語る再起戦と大場戦への覚悟
本記事は、2025年8月2日にGRACHAN放送局・YouTubeメンバーシップで配信されたインタビューをもとに掲載しています。
ハシモト・ブランドン インタビュー
聞き手:岩﨑ヒロユキ
――今週のゲストは、ハシモト・ブランドン選手です。よろしくお願いします。
ハシモト よろしくお願いします。ハシモト・ブランドンです。
――試合は久しぶりになりますね。
ハシモト はい。グラチャンでは10〜11か月ぶりになります。試合がずれたりもあって間隔が空いてしまいました。
――前回の韓国での試合を振り返ってどうですか。
ハシモト 負けた原因は自分の選択ミスです。自分から組みに行ってしまい、相手に勝ちを導かせてしまいました。ずっと「あの距離に行かなければ」と思っています。打撃で行っていれば勝てていたと思います。
――ハシモト選手のベースは柔術ですよね。
ハシモト はい、柔術の練習が一番多いです。ただし試合では上を取って攻めるスタイルが基本です。
――前回の相手は腰の重さが印象的でした。
ハシモト はい。思った以上にフィジカルが強くて驚きました。最初のタックルでそれに気づきましたね。まるで木のように動かなかったです。
――でも、打撃なら勝っていたんじゃないかという声もあります。
ハシモト はい。ジャブ一発だけでも上を取れていました。打撃でいけば勝っていたと思います。
――その試合後、勝った選手が次のタイトルマッチに決まりました。どう思いましたか。
ハシモト 悔しいですけど仕方ないですね。自分が負けた以上、そういう流れになるのは当然です。ただ、自分も権利があるんじゃないか、と言いたい気持ちはあります。
――当時は少し浮き足立っていたように見えました。
ハシモト はい。自分に過信してしまっていました。相手を舐めたことが敗因だったと思います。あれがなければ勝っていた試合でした。
――今回の相手は大場選手です。どんな印象ですか。
ハシモト サブミッションが得意で、特にギロチンなど締めに自信を持っている印象です。打撃も硬いですが、寝技に持ち込む力があると思います。
――どんな試合展開を予想していますか。
ハシモト 前回の反省を踏まえて、自分の一番得意な打撃で勝負します。寝技に行っても立ち上がるし、駆け引きで勝ちます。油断せず最後まで仕留めにいきます。

――韓国での敗戦から、この数か月でどんな強化をしてきましたか。
ハシモト 柔道を始めました。パーソナルで筋トレも週1回続けて、フィジカル面を強化しました。柔道を学んだことで、組んだときの呼吸や重心の置き方が分かるようになり、視野が広がったと思います。
――柔道を取り入れたことで価値観も広がったと。
ハシモト はい。UFCやヘビー級のレジェンド選手たちも柔道の技を使っていることに気づきました。自分に必要な要素だと実感しました。
――大場選手戦はどう戦いますか。
ハシモト 相手はリーチも長くベテランですが、僕は圧をかけ続けて打撃で仕留めたいです。下がったら負けだと思っています。
――チームやセコンドとの作戦は?
ハシモト 打撃を中心に戦ってほしいと言われています。戦略を信じて、セコンドの声をしっかり聞くことを意識しています。
――最近はMMA以外の試合にも出ていたとか。
ハシモト はい。グラップリングに出場しました。テイクダウンでポイントを取られて敗れたこともありましたが、柔術では優勝もしました。試合を重ねて経験を積んでいます。
――9か月間での成長を試合でどう見せたいですか。
ハシモト 韓国での敗戦をずっと反省し続けてきました。その思いを全部、大場慎之助選手にぶつけたいです。KOで勝つ試合を見せます。
――最後にファンへメッセージをお願いします。
ハシモト 9か月ぶりの試合になります。この間ずっと反省し続けてきました。今回は成長した姿を必ず見せますので、期待してください。応援よろしくお願いします。