INTERVIEW
選手インタビュー
舐められてたまるか――ウェルター級1位・青木忠秀が語る林RICE陽太戦への決意

本記事は、2025年8月30日にGRACHAN放送局・YouTubeメンバーシップで配信されたインタビューをもとに掲載しています。
青木忠秀 インタビュー
聞き手:岩﨑ヒロユキ
――今週のゲストは、コブラ会の青木忠秀選手です。よろしくお願いします。
青木 よろしくお願いします。
――試合まであと半月ぐらいになりましたけど、準備の方はいかがですか。
青木 準備は前回の試合から、対戦相手に関係なくしっかり積み重ねてきています。あとは試合当日、勝ちを取りにいくだけですね。
――林RICE陽太選手が階級を上げてくることになりました。試合をするイメージはありましたか。
青木 僕が階級を下げるならあるかもしれないと思っていましたが、まさか林選手から上げてくるとは想像していませんでした。
――この話が来たときはどんな気持ちでしたか。
青木 前回のタイトルマッチで林選手も敗れて、ウェルター級に上げた最初の相手が僕になったんです。向こうからしたら「有利だ」と思ったのかもしれません。でも元チャンピオンとの試合を断る理由はありませんでした。
――林選手とは練習仲間でもありましたよね。
青木 はい。結構一緒に練習していました。プライベートで深く話す仲ではなかったですが、スパーリングなどで顔を合わせることは多かったです。
――林選手の印象は?
青木 普段はおとなしいですが、本番で強いタイプですね。練習のときもガチガチというよりは、試合になると力を発揮する印象があります。
――どんな試合展開を予想していますか。
青木 打撃の殴り合いだけじゃなく、MMAの全局面を使った戦いになると思います。
――オファーを受けたとき「ムカついた」とも話していましたね。
青木 はい。階級を上げてきて「舐められているのかな」と感じました。しかも名指しで指名されたと聞いたので「勝てると思っているんだろうな」と。もちろん思うのは自由ですが、試合をすれば分かることです。
――周囲の反応はいかがでしたか。
青木 みんな驚いていましたね。「まさか練習仲間同士で試合するとは」と。僕が「次の相手誰だと思う?」と聞いたとき、林選手の名前を出したら「ええ!」って。ずっと練習してきた仲間ですから。
――先輩方はどうでしたか。
青木 「全然いいんじゃないか」と言ってくれましたね。逆に一緒にいる時間が長かった仲間は本当に驚いてました。
――林選手は普段はおとなしいけれど、生粋のファイターという印象もあります。
青木 そう思います。お金じゃなくて「戦いたい」というタイプ。だからこそ今回も挑んできたんだと思います。
――試合順はセミファイナル。メインの荒東選手と並びます。
青木 大阪大会は過去最多の試合数になると聞いています。控室が足りるのか心配なくらい(笑)。でもそのぶんボリュームがあって、林選手との試合は楽しみにしてもらえると思います。
――林選手にメッセージをお願いします。
青木 ウェルター級を上げてきて最初の相手が僕。多分、想像以上にウェルター級の壁の厚さを感じると思います。心置きなく全力で来てほしい。その上で「なめんなよ」と試合で伝えます。
――最後にファンへのメッセージを。
青木 僕たちは大阪で一緒に練習してきた仲間です。彼が階級を上げてきて、そこに物語が生まれています。そのストーリーが試合に現れるはずです。必ず見応えのある試合になりますので、ぜひ会場で楽しみにしてください。応援よろしくお願いします。



