INTERVIEW
選手インタビュー
痩せて変わった自分を証明する――王者・荒東“怪獣キラー”英貴が語る防衛戦への覚悟

本記事は、2025年9月13日にGRACHAN放送局・YouTubeメンバーシップで配信されたインタビューをもとに掲載しています。
荒東“怪獣キラー”英貴 インタビュー
聞き手:岩﨑ヒロユキ
――今週のゲストは荒東“怪獣キラー”英貴選手が来てくれました。よろしくお願いいたします。
荒東 ありがとうございます。よろしくお願いします。
――荒東選手、皆さんも気づいていると思うんですが、ちょっと痩せましたよね。
荒東 はい、かなり絞りました。
――痩せたことで動きは変わりましたか?
荒東 変わりましたね。だいぶ変わりました。変わりすぎて、やれることが多すぎてごちゃごちゃしてたんですけど、今やっと精査してまとまってきました。「なんで早くやらなかったんだろう」と気づいた感じですね。
――やって良かったと。
荒東 思いましたね。
――それが試合でどう出るかを確認しているところですか。
荒東 悪い方向に行くことはないと思うんですけど、これに慣れてもっと威力を上げるべきか、スピードをもっと意識した方がいいのか、工夫の余地はまだまだありますね。
――青木選手も「荒東さん練習から本当に変わった」と言ってましたよ。
荒東 本当ですか。いや、ほんと最後の最後で気づいたんですよ。終盤も終盤で。
――それがヘビー級の難しさでもありますね。パイが少ないからカラーとして出ていた部分もあるけど、もうそんなこと言ってられない試合になってきた。
荒東 そうですね。そういう言い訳できる状況じゃなくなってきました。この選択で今は合ってたと思います。
――でも痩せるのって言われても、なかなかすぐにはできないですもんね。しかも負けて気持ちも落ちていたら。
荒東 そうなんですよ。メンタルも良くなかったし、調子も良くなかった。負けて気づくより、負ける前に気づけたのは良かったですけどね。
――性格が優しいからかもしれないけど、「いてぇな、この野郎!」ってスイッチ入るタイプですか?
荒東 そうですね。頑丈で防御力はあるんですけど、スイッチが入るまでに時間がかかるんです。相手がしっかり攻めてくるから、やり合いになっちゃう。一方的にやりたいですけどね。
――いつも1ラウンド目は取られて、後半に盛り返す展開が多いですよね。
荒東 そうなんです。1ラウンド序盤で相手の流れになって、そこから展開を作っていくことが多い。勝てても“もったいない”試合ばかりでした。でも次は上位ランカー。そんな戦い方していたらやられるかもしれない。そこは直さないといけないです。
――今回の相手は腰が重い柔道ベースと聞きます。
荒東 はい。いい相手です。呼んでいただいてありがたいです。
――ハシモト選手の試合は観ましたか?
荒東 観ました。打撃ができれば良かったんですけど、3ラウンド映ってなかった部分もあって「あれ?」と思いましたね。アウェーだったので仕方ない部分もあったかもしれませんが。
――ハシモト選手はもっと強いイメージありましたけどね。
荒東 僕もそう思ってました。でも、僕は白黒はっきりする試合をやります。
――痩せたことで周囲からも「変わった」と言われますよね。
荒東 はい。YouTube「怪獣キラーチャンネル」で減量企画をやっていたんですが、辛辣なコメントも多くて…。でもそれを結果で黙らせたいです。
――それもエンタメで書かれていると思いますけどね。
荒東 そうなんですけど、毎日見るとやっぱり少しやられちゃいますね。
――今回の相手を分析してどんな印象ですか。
荒東 殴るし、思った以上に足を使う選手ですね。レスリングや柔道というより、何でもできるタイプ。僕の強みを当てて、上から叩き潰したいです。痩せたことで得た速さもあるので、全部ミックスしてガツンといきたいです。
――初めての日韓戦でもあります。
荒東 はい、燃えています。お客さんもたくさん来ると思うので、白黒はっきりする試合を見せたいです。
――最後に意気込みをお願いします。
荒東 メインでタイトルマッチをさせてもらえるのはありがたいです。でも「防衛戦」だからってベルトを守る気持ちはありません。ベルトは守るものじゃなく、相手を叩き落として勝ち取るものです。アグレッシブに仕掛けて、自分の勝利は自分で掴みに行きます。動きの速さ、バリエーションも増えました。ヘビー級でもこんな動きができるんだと証明して、SNSが湧き上がるような試合にします。強い相手ですが、GRACHANのヘビー級は強いんだと知らしめる試合を必ずします。ご期待ください。



